プラダ 表生地交換

白系の生地のバッグは経年で、ファスナーの周囲などが茶色く変色していきます。これは製作時に使用されたボンドの劣化によるボンド染みで、クリーニングやシミ抜きでは綺麗にできません。

画像のバッグは、ボンド染みと全体の黄変が見られ、生地の裏側のウレタンフォームが劣化により粉々になっていたため張りがなくなり、沈んだ色になっています。

当初はクリーニングで依頼されたのですが、上記の理由からクリーニングではなく表生地の交換を提案させていただきました。

元の色が残っている部分がなかったので、ファスナーの色から推察して近い色のナイロンツイルを選びました。

内側には劣化しないようにウレタンフォームではなく不織布で張りをもたせています。

 

 

 

金具の交換

画像はナスカンと呼ばれる金具です。回転する部分が摩耗により削れ、Dカン部分から抜け落ちてしまいました。

近いサイズのナスカンを、元通りに縫い付けて修理完了です。

金具が壊れてお困りの方はご相談ください。

 

TUMI 持ち手革交換

劣化した革は、手の汗や皮脂を吸収しやすくなるので、夏場になると不快な手触りになりがちです。

上の画像のような持ち手は、革の部分だけ交換することができるので、中のベルトにダメージが出る前に交換することをお勧めします。

革の取り付け方や形状で料金が変わります。上の画像のタイプの場合、2箇所で6,000円(税抜き)になります。

ボッテガ フチ革交換

ボッテガ・ヴェネタのフチ革交換を紹介します。

フチ革の巻き方には、いくつか種類があります。

こちらのトートバッグには「玉縁」という巻き方がしてあります。前から見ると、縫製が目立たないのが特徴です。フチ革と本体の境目を慎重に縫ってあります。

 

フチ革には、薄い革が使われているため、傷みが早くでてしまいます。気になる方は交換を検討してみてはいかがでしょうか。

 

ボッテガ バックパックのパイピング交換

ボッテガ・ヴェネタ バックパックのパイピング交換を紹介します。

柔らかな風合いが特徴のナッパレザーですが、擦れなどに弱く、角部分、特にパイピングなどは傷みやすいようです。

パイピングを部分的に補修することも可能ですが、今回は、3本まとめて交換します。

パイピング交換は、まとめ縫製をすべてほどいてから行うので、手間がかかる修理ですが、一気に鞄が若返ります。