ボッテガ バックパックのパイピング交換

ボッテガ・ヴェネタ バックパックのパイピング交換を紹介します。

柔らかな風合いが特徴のナッパレザーですが、擦れなどに弱く、角部分、特にパイピングなどは傷みやすいようです。

パイピングを部分的に補修することも可能ですが、今回は、3本まとめて交換します。

パイピング交換は、まとめ縫製をすべてほどいてから行うので、手間がかかる修理ですが、一気に鞄が若返ります。

ルイ・ヴィトン モノグラムマット パイピング交換

モノグラムマットのビジネスタイプ、正式な名称は「モノグラムマット マルデン」。ファスナーから底までがつながった通しマチと、表と裏側の胴がヌメ革を介して縫製されています。ですので普通のパイピングと違い、革が裂けたりすると、写真の様になります。

角がクッキリと出るように、薄い革を使っているので、劣化してくると裂けやすくなるようです。こうなると革の交換になります。

このマルデンは、普通のミシンでは縫うことが出来ません。上の写真のようにハイポストミシンという特殊なミシンを使って側面と底を縫っていきます。

内装を戻して縫製、パイピング交換修理完了です。

 

パイピング交換2本 22,000円(税抜き)

ルイ・ヴィトン サテライトのパイピング交換

トラベルバッグのパイピングは、金属製の枠に樹脂素材を巻き付けて縫い込んであります。この樹脂素材が劣化すると、上の写真のような状態になります。

革を金属枠に巻いてパイピングを付け直すのですが、とにかく大きくて重いので、ミシンを移動したり、足が攣りそうになりながら縫製していきます。

枠をしっかり縫い付けると、もとのフォルムが復活しました。修理完了です。

 

ルイ・ヴィトン ヌメ革交換

いきなり分解されていますが、ルイ・ヴィトンのスピーディーです。修理内容はヌメ革部分の交換と角部分の破れ補修です。

モノグラムの合皮部分はとても上部なのですが、ヌメ革部分はどうしても劣化していきます。黒ずんで汚くなってきたり、硬化して、割れたり切れたりとなると、ヌメ革の交換となります。当店では少し焼けした感じの色のヌメ革を使って各パーツを制作し、革のコバ(切断面)もそれに合わせて、少し抑え目の着色を施しています。

 

写真のような角部分のちょっとした破れは、縫製の際に深めに縫い込んで、破れを隠します。

スピーディーは大きさ違いでもパーツは共通なので、2つ並行して仕上げました。ヌメ革交換の場合、カシメ類の再利用はできませんので、汎用品の使用になります。また刻印を再現することもできませんのでご了承ください。

 

持ち手交換2本 16,000円

パイピング交換2本 16,000円

根革交換4個 18,000円

ファスナー引手交換 2,500円

ファスナータブ交換2箇所 5,000円

(表示価格は税抜き)