白系の生地のバッグは経年で、ファスナーの周囲などが茶色く変色していきます。これは製作時に使用されたボンドの劣化によるボンド染みで、クリーニングやシミ抜きでは綺麗にできません。
画像のバッグは、ボンド染みと全体の黄変が見られ、生地の裏側のウレタンフォームが劣化により粉々になっていたため張りがなくなり、沈んだ色になっています。
当初はクリーニングで依頼されたのですが、上記の理由からクリーニングではなく表生地の交換を提案させていただきました。
元の色が残っている部分がなかったので、ファスナーの色から推察して近い色のナイロンツイルを選びました。
内側には劣化しないようにウレタンフォームではなく不織布で張りをもたせています。