丸手ハンドルのコバ塗り仕上げ。
鞄の持ち手としては一般的な仕様であり、形状や材料構成に違いがあれども、どのブランドも同じような作りになっているのですが、コーチには少し違った作りの持ち手が存在します。
上の画像の持ち手は、一見すると普通の丸手ですが、取り付け方法が少し変わっています。
通常の持ち手の中のパイプ芯は、金具の手前でカットされ、荷重を受けるようにはなっていないのですが、この鞄ではパイプ芯が途中から半分に割られ、折り返してカシメで固定されています。
この方法だと、パイプ芯が折れない限り持ち手の革が伸びることがないので、良いアイデアだと思います。
ただ、コーチの丸手ハンドル全てがこの使用ではなく、他ブランドでは見ない仕様なので、試行錯誤の途中なのかもしれません。
この後、手縫いで縫い合わせ、革の合わせ目を整えてコバインクを塗り、完成となります。