ルイ・ヴィトン モノグラムマット パイピング交換

モノグラムマットのビジネスタイプ、正式な名称は「モノグラムマット マルデン」。ファスナーから底までがつながった通しマチと、表と裏側の胴がヌメ革を介して縫製されています。ですので普通のパイピングと違い、革が裂けたりすると、写真の様になります。

角がクッキリと出るように、薄い革を使っているので、劣化してくると裂けやすくなるようです。こうなると革の交換になります。

このマルデンは、普通のミシンでは縫うことが出来ません。上の写真のようにハイポストミシンという特殊なミシンを使って側面と底を縫っていきます。

内装を戻して縫製、パイピング交換修理完了です。

 

パイピング交換2本 22,000円(税抜き)

ハンドバッグ 持ち手交換

ハンドバッグの持ち手交換修理を紹介します。

中央部がぐっと盛り上がった形状が印象的な持ち手です。この盛り上がりは、デザインとしてだけではなく、美しいアーチを作るために必要なものでもあります。

この持ち手の盛り上がりの高さは約10ミリ。革を貼り合わせて丸く削り、元の形状を再現します。

盛りの高さが高くなるほど、作業は難しくなるのですが、完成後の姿を見ると苦労した価値はあったかなと思います。

 

ハンドバッグ持ち手交換1本 10,000円(税抜き)

ルイ・ヴィトン サテライトのパイピング交換

トラベルバッグのパイピングは、金属製の枠に樹脂素材を巻き付けて縫い込んであります。この樹脂素材が劣化すると、上の写真のような状態になります。

革を金属枠に巻いてパイピングを付け直すのですが、とにかく大きくて重いので、ミシンを移動したり、足が攣りそうになりながら縫製していきます。

枠をしっかり縫い付けると、もとのフォルムが復活しました。修理完了です。

 

リュックサック肩ベルトの修理

リュックサックの肩ベルトが取れかけています。これはスリップと呼ばれる状態で、織り上げたベルトの横糸が外れて、縦糸が抜けることで起こります。

内巻きを外してベルトの取り付けを確認します。

スリップの原因は、補強の縫製が入っていない事と、仮縫いがベルトの端すぎたためかと思われます。

写真では見えずらいですが、ベルトの端に補強の縫製を掛けています。肩ベルトの取り付けには必須の加工です。

 

内巻きを縫い付けて修理完了。元通りになりました。

 

ベルト取り付け修理 3,500円(税抜き)

 

 

ルイ・ヴィトン ビジネスバッグの修理

ルイ・ヴィトンのビジネスバッグの修理依頼です。修理内容は、ハンドル交換、パイピング交換、下部の変形の修正と擦れ部分の色補修です。

パイピングの交換は、内装を取り外し、胴とマチを分解してからパイピングを巻き直します。手間のかかる修理ですが、かなり印象が良くなります。

革という素材の特性上、同じ革を用意することは出来ませんが、できるだけ似た革で製作させて頂きます。ハンドルの形状や太さも、可能な限り再現します。

修理完了です。